率直な感想でいえばフットゴルフの難しさ、楽しさ、奥深さ全てを身体で感じた大会でした。
そう語るのは、2024年1月につくば国際カントリークラブで行われたフットゴルフジャパンツアーでツアーデビューした平岡空だ。友遊俱楽部FGの加入からもわずか1か月。パワー溢れるティーキックが魅力的で、これからの飛躍に期待のできる選手である。
そんな平岡はJリーグ下部組織の栃木SCユースから関東学園大学、ヴェルフェ矢板と2023年までサッカー選手として活動をしてきた新加入選手だ。
今回のツアー結果の前に、なぜ平岡がフットゴルフを始めたか少し追っていこう。
「実は、元々サッカーに対してやりたいって気持ちがなくなったっていうのは１つの要素であって、その中で自分で新しい競技をみつけようと思った際に江田拓哉くんに出会ってフットゴルフの面白さを教えてもらいました。」
きっかけはチームメンバーでもある江田からの言葉だった。
「元々サッカーやってる時から負けず嫌いっていうのもあり、拓哉くんに負けたくないなんて気持ちで最初はずっとフットゴルフに打ち込んできました。しかし、最近になり自分の実力がある程度わかるようになり、更に上を目指したい！そんな気持ちになりました。そこでまず自分の実力を試したくてジャパンツアーに出てみたいと思いました。」
セブンハンドレッドクラブチャンピオンシップのチャンピオンでもある江田と切磋琢磨をしている中で、フットゴルフを続け、ジャパンツアーに出てみたいという気持ちが芽生えたのはやはり、サッカーで培った負けず嫌いからだった。（左：江田 右：平岡）
そして友遊俱楽部加入、ジャパンツアーデビューとトントン拍子で進んでいった。
「自身、初となるジャパンツアー！緊張、プレッシャー、やってやるという気持ちそしてジャパンツアー独特の空気感。そんな色々な感情の中始まった。」と語るように、サッカーとはまた違った緊張感で行うフットゴルフ。もちろん上位を目指した平岡だったが、そう簡単にいくスポーツではなかった。
1ホール目はボギー。そこからとことんスコアを落とし結果は61位、+11と無様な結果となってしまった。まさに「洗礼」を受けてしまった。
「上位を目指す中、1日目でただ終わるのは嫌だったので同組の青木選手をよく観察し、フットゴルフへのメンタリティや一打一打へのこだわりなどトッププレーヤーの取り組み方をよく学びました。」と語るように結果としてはうまくいかなかったが、下を向いているだけでなく、同組のフットゴルフ日本代表の青木選手から盗める物は盗もうと必死に食らいついた。
気持ちを切り替え望んだ2日目。1日目で色々なものを失い、感情も開き直り、ボールも変えて楽しむことだけを考えた結果…。「+1、29位と満足はできないが、初日からは確実に成長して大会を終えることができました。率直な感想でいえばフットゴルフの難しさ、楽しさ、奥深さ全てを身体で感じた大会でした。この感じたことを生かして今後の大会で上位目指したいと思います！」
まさにサッカー選手平岡から、フットゴルファー平岡に変わった瞬間だった。
「今年の目標はまずはジャパンツアーで一桁順位に入ること。セブンハンドレッドクラブチャンピオンシップで優勝。」と語る。今シーズンは経験も含めての出場となるが24-25の来シーズンより本格参戦を意気込んでいる。そしてクラブチャンピオンシップは盟友、江田が2023年度にチャンピオンになっている。ツアーライセンス者は参加できないので、最初で最後になるかもしれない大会だ。お互いに切磋琢磨していく関係を持ち、タイトル争いをしていく事だろう。
ポテンシャルがあるのは間違いない。そこから空高く飛躍していく平岡の成長に今後も期待していきたい。
YUYU TOURコラムでは、友遊倶楽部FGツアー部門所属選手の紹介、想いなどを紹介していきます。次回もお楽しみに。
